リレートーク ドーピングに反対するアスリートたちの声

第4回 原田めぐみさん

アンチ・ドーピング活動に関してスポーツ界全体の理解を深めるために様々な方から「リレートーク」形式で直接現場の声を皆さまにお伝えしていきます。
4回目は、萩原智子さんからのご紹介でフェンシングの原田めぐみさんにインタビューを行ってきました。

原田めぐみさん

初めてドーピング検査を受けたのはいつですか?

アテネ五輪派遣前のメディカルチェックの時に受けたのが初めてでした。恐らく選手としては遅めの25歳の時でしたので不安というのはなかったです。むしろ初めてのことをする好奇心の方が強くて、ドーピング検査の意味や背景など考えず、ワクワクした気分で臨みました。


実際、ドーピング検査を受けてみてどうでしたか?

自覚が足りないなと痛感しました。たまたま検査を担当してくださった検査員の女性が、経験豊富なベテランの方でいろいろ話をしてくださったんです。ドーピング検査はどうしても恥ずかしさが伴うけれど、選手としてはもし陽性が出てしまったらアウトなわけですよね。中には検査の段階で不正がないように自ら「もっときちんと見てください。」って主張する選手もいるとか、検査する側も羞恥心を超えてやっているんだから選手はしっかり自覚を持たなくちゃダメというような話をしてもらって。ああ、これはまずいなと、自分の無知さが恥ずかしくなりました。

アテネ五輪以降も様々な大会で活躍されていますが、ドーピング検査も多く経験されたのでは?

原田めぐみさん実は一昨日、香川での合宿中にドーピング検査を受けてきたばかりなんです。競技外検査というのがあって、オリンピック強化指定選手は、常に活動スケジュールをJADAに提出する義務があります。それに沿って事前通知無し検査に当たることがあるんですが、抵抗感など感じたことは全くないですね。強くなるために競技の練習をする、体をケアするというのは当たり前なこと。それと同じようにドーピング検査にも取り組むというように今では日々のトレーニングと同じ感覚です。仮にスケジュール提出を面倒くさいと思うのは、トレーニングを面倒くさがるのと同じことですから。


ドーピング検査を通してアスリートとしての意識が変わった部分もあるのでしょうか?

ドーピングに関してはあまりに無知な自分が嫌でいろんな事例を調べてみました。誰かに知らない間に薬を飲まされたり、たまたま飲んだ薬に禁止薬物が含まれていたり。でもすべては自己責任。今は、薬は飲みたくないから風邪を引かないように気をつける。だから普段の食生活から気を遣うといった具合に、いろんな状況を想定して準備するようになりました。結局ドーピング検査も競技の内容もつながっているなと感じています。勝負って一か八かのところがある。出る勇気、仕掛けるチャンスを見逃さないというギリギリのところ。それって用意周到に準備したからこそできるものなんです。以前は正直、行き当たりばったりなところがありましたから(笑) 

これからの活動を教えてください。

原田めぐみさん

現在、自身のホームページを作成していて、競技生活を通して見たこと、感じたことなどを写真と日記で紹介していきたいと思っています。私は子どもの頃、ソウル五輪の開会式をテレビで見たのをきっかけにオリンピックを目指そうと思ったように、今度は誰かに何かのきっかけを与えたい。ドーピングについても私自身が経験して学んだことをホームページから伝えていくつもりです。是非見てください。

ありがとうございました。


(聞き手:日本アンチ・ドーピング機構広報部会 片上千恵)

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